2016.07.18
昔の婚活小説が面白い!
こんにちは
Mbridgeです。
3連休初日、皆さまいかがお過ごしですか
それにしても、今日はまた一段と暑いですね。
ところで今日は、先日(7月11日)、アマルフィーアカデミーで開催された文学講座に参加いたしました。
それというのもテーマが「日本の婚活小説」だったからです。
講師は、文学博士であり、著書には『村上春樹サーカス団の行方』等がある石倉美智子先生
今回は、
細雪
源氏物語
竹取物語
の誰でも知っている3作品を元にお話しをしていただきました。
先生曰く
結婚にかぎらず、男女の結びつきがむずかしいのは、たんに心の問題であるという以上に、社会的な存在としての自己の問題とかかわってくるから。愛だけではどうにもならないのが、結婚であり、婚活。デリケートな人ほど、二の足を踏んでしまうことになります。
自分の欲望を腑分けし、解放することで、自分の取るべき選択が見え、自分のためのパートナーを選ぶのがラクになるはず。自分の心と向き合うのに、文学という媒はピッタリです。
文学を知りつくされた先生ならではのお言葉です。
文学を読んだからと言って、婚活が100%上手く行くというものではありませんが、主人公や登場人物と自分を重ね合わせることにより、取るべき行動や反省する点が見えてくるというのはあると思います。
母子関係を見ても、子供の欲しがるものを与えると、それは次の要請を生み、一つひとつの贈り物の価値は減ってゆくばかりで、決して母親の愛の証とはならない。それでは、「持っていないもの」、しかし「与える」こことのできるものとは、一体何か。それは「無」である。自分の最も内密なところには「無」があり、それはあなたでなければ埋めることができないと告白すること、そして、その「無」をささげることなのだ(「考える足」p100)。
確かにその通りかもしれません。
どんなにお金持ちと結婚したからと言って、幸せかというとそうとは限りません。
あなたの周りにもそんな女性がいるのではないでしょうか
また、この数十年、女性は仕事を持ち、趣味があり、また金銭的にも恵まれ、心に「無」の隙間が無いから、男性のつけいるスキがないというのは、あると思います。
それが証拠に、お見合いを組むにしても、女性の方が忙しくてなかなか予定が組めないというのはよくある話です。
最後に先生から
「自分の内なる声を聞く」ことが必要。腑分けするためには本を読んだりアートにふれたり、対話によって自分を見返すことが必要。自分の像を見出す。
もっていることを数えたててもダメ。もっているものを条件にしてもダメ。
相手の心に居場所がなければ破綻するし、与えられなくても破綻する、ということを古代の物語は語っている。
人は誰でも、居場所がなければ、居づらいものです。
居心地の良い居場所を求めて、違う場所に行くということもあると思います。
婚活小説を読むことで、今の自分がどうなのか
自問自答をしてみるのも、婚活が上手くいかない方には必要なのかもしれません。
次回、先生のセミナーは8月8日(月) 19:00~20:30
テーマは、
男女の恋愛につきもののギャップ……「オンナのナルシシ
・岡本かの子「老妓抄」
・有吉佐和子「華岡青洲の妻」
・村上龍「ラブ&ポップ」
の3作品から語っていただけるそうです。
文学博士と聞いて、どんな硬い方何だろうと思いきや・・・
とても、楽しく、話も面白い先生です。
私も次回も参加する予定ですので、皆さんもよろしければぜひ、ご参加ください。
以前、弊社でも「読書好き集まれ♬」婚活をさせていただきましたが、今年、またできたらいいな~と思っています。
先生に婚活についてお話しいただけたらまた面白い会になりそうですよね。
ということで、皆さんそれまでに色々な本(特に文学)を読んでいておいてくださいね。
個人的には、源氏物語をちゃんと読みたいな~と思っております。
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